こんにちは。ウェブ解析士の佐藤佳です。
今回は、選ばれる理由の作り方Step3「ベネフィット(提供価値)を考えよう」のお話です。
Step1ではユーザーさんにリアルボイスを聞く方法をご紹介し、
Step2ではネットから情報収集する方法をご紹介しました。
Step3では、これまでに集めた情報の中から、いよいよ選ばれる理由を作っていきます。
Contents
■そもそもベネフィットって?
ベネフィットとは、商品やサービスそのものではなく、
「その商品やサービスを通して得られる効果」のことを言います。
つまり、サービスを買ったことにより得られる、
【満足感】とか【期待感】です。
例えば、蒸し暑くなってきた初夏のころ、クーラーを買いに来た人がいたとしましょう。
その人が得たい物はクーラーそのものというより、
クーラーによって得られる「涼しい部屋で快適に過ごすこと」ではないでしょうか?
これがベネフィットにあたります。
※ベネフィットにまつわる有名な話として、
セオドア・レビットの「ドリルを買う人が欲しいのは穴」という話があります。
気になった方はウェブ検索してみてください。
なお、ベネフィットを探すヒントは「お客様の目的が何か?」にあります。
「この商品が欲しい人は『なぜ』これが欲しいのか?」自問しましょう。
さらに、【同じ商品でもベネフィットは人によって変わります】ので、
どのような『人』をメインターゲットにするのか?も重要です。
■カテゴライズしよう
ベネフィット(その商品やサービスを通して得られる効果)を書き出せたら、
次はそのベネフィットをカテゴライズ(分類)しましょう。
ただ、このカテゴライズで意外に詰まってしまう人が多いようです。
以前、別の記事でもお伝えしましたが、
分かりやすいウェブサイトにカテゴライズは必要不可欠です。
カテゴライズについてよく分からない方は、以下の記事を参考にしてください。
・ウェブサイト構築におけるカテゴライズの重要性
・カテゴライズが苦手な人① ロジカルシンキングを磨こう
・カテゴライズが苦手な人② 普段から整理整頓をしよう
・カテゴライズが苦手な人③ 第三者から考えよう
よしこれだ!というベネフィットがまとまってきたら、
その内容が同業他社と比べ、ヒカッテいるか調べてみましょう。
■マトリックスで比較しよう
前の工程で導き出したベネフィットを縦軸に書き、
自社と、ベンチマークしている会社(1~3社)を横軸に書き、表を作ってください。
そこで、自分たちが言わんとしているベネフィットに対して、
ベンチマークしている会社が同じことを言っているか、それとも自社のみなのかを、
マル(〇)とバツ(×)でつけてみてください。
理想は、自分たちが言わんとしているベネフィットが、
自社のみで際立っている=ヒカッテいることです。
もしも似たようなことを他の会社も書いているとしたら、
表現を変えるか、もう一度考え直す勇気も必要かもしれません。
以上、いかがでしたでしょうか。
選ばれる理由=ベネフィットを作っていく作業は、結構難しいものです。
何故かというと、特長とか、メリットとかと、ごっちゃになりやすいためです。
実際、自分が構築した自社サイトを見直してみると、
メリットとベネフィットが混ざっています(苦笑)。
ただ、とにかくやってみることが大事で、
どんどん洗練させていけばいいと私は考えています。
みなさんもぜひ、自社の選ばれる理由を作ってみてください。
今回はここまでです。
また次回のブログでお会いしましょう。
この記事を書いた人
- 面白いと思ったモノ・コトを解析して、広く報せることに喜びと生きがいを感じる人です。ブログではウェブ解析のことや、日々の気づきを綴っています。現在は海外赴任でオレゴン州ポートランド在住。Global Business Strategic マネージャー。