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影響言語からみる自分の思考のクセ

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こんにちは。ウェブ解析士の佐藤佳です。
今回は、「影響言語からみる自分の思考のクセ」のお話です。

先日ご紹介したGoogleオプティマイズによるウェブテストの教科書の中で、
「影響言語」の話題がありました。(P180~181)

それについて読んでみるとすごく面白かったので、
影響言語ってなんだろう、、と調べたり、自分を振り返ったりしてみたので、
ご紹介したいと思います。

Contents

■そもそも影響言語とは?

カナダNLP協会創設者であるシェリー・ローズ・シャーベイ氏により、
体系化された実践心理学です。

相手が無意識に発している言葉や行動を観察することで、
相手の思考パターンを知り、それに合ったコミュニケーションを取ることで、
効果的に働きかける、というものです。

これだけだと良く分からないと思いますが、
代表的なタイプ「目的志向型」と「問題回避型」を知ると、
なんとなくわかると思います。

★目的志向型とは
文字通り「目的を達成することを重視する」タイプのこと。
目的や目標に対して意欲的で、「~できる」「~が実現する」「~が手に入る」
と言ったことに対してモチベーションを影響されます。

★問題回避型とは
「問題が起こらないことを重視する」タイプのこと。
避けるべきこと、問題が起こらないことに対して意欲的で、
「~しなくて済む」「~の心配がなくなる」といった言葉に反応します。

例えば、同じ貯金を行う場合でも、

・目的志向型の人は「欲しいものを手に入れるために貯金をする」
・問題回避型の人は「将来の不安を解消するために貯金する」

といったように、思考の方向性が違うのです。

これは、どちらが「良い」とか「悪い」とかの話ではないです。

まずは、無意識にそういう思考のクセを、
それぞれの人間が持っている、ということを知ること。

そして、それぞれに合った言葉の使い方をすることで、
より伝わる伝え方や、相手の行動を促せるようになれるということです。

■どちらのタイプでしょうか

こういったお話を聞くと、「自分ってどっちのタイプなんだろう?」
という疑問がわくと思います。私もそうでした。

私自身、基本的に目的志向型だと思うけれど、
仕事で何かを提案したりするときの原動力の中には、
問題回避もあるんだよなぁ、、というので、「?」が浮かんでいました。

そこで、タイプ別の割合のデータがないかなと調べてみると、
目的志向型40%、問題回避型40%、両方が20%というものもあり、
初めは「混合タイプなのかな?」とも思いました。

しかし、自己分析を深めていくと、あることがはっきり分かりました。

それは、佐藤佳としてのパーソナリティは「目的志向型」だけれど、
仕事の役割上「問題回避型」が必要なので、無意識に使い分けている、
という結論です。

私は総務・労務・経理・情報システム・広報・採用などの、
いわゆる間接部署の長をしているのですが、
その仕事の中に「会社のリスク回避」があるのです。

例えば、地震や火災が起こった場合に保険でどう備えておくべきかとか、
仕事中の労働災害を回避するために何の対策をすべきかとか、そんな感じです。

また、部署のメンバーも仕事柄か、問題回避型の思考をすることが多いので、
自分がモチベーションが上がるような言い方だと行動を促すのが難しく、
「○○のままだと、△△が起こってしまうから、□□しよう」
と言う方が、断然伝わると途中で気づいたからです。

つまり何が言いたいかというと、
ご自身がどんなタイプかを考えられる際に、

「何の制約もない場合の自分(パーソナリティ)」と、
「求められている役割上に必要な自分(仕事や家庭等)」で、

切り分けて考える方が、本当の自分=本質に近づけるのではないか?
ということです。

自分のモチベーションコントロールが難しい人は、
自分で自己矛盾を起こしてしまっているのかもしれませんね。

他人からどうなることを望まれているかはいったん横に置いておいて、
自分って本当はどんな人かな?と、ぜひ自己探求してみてください。


今回はここまでです。
また次回のブログでお会いしましょう。

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この記事を書いた人

Kei Sato
面白いと思ったモノ・コトを解析して、広く報せることに喜びと生きがいを感じる人です。ブログではウェブ解析のことや、日々の気づきを綴っています。現在は海外赴任でオレゴン州ポートランド在住。Global Business Strategic マネージャー。

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