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お勧めの本:グローバル・サプライチェーンにおける新しい製販協働のかたち

投稿者:

こんにちは。ウェブ解析士の佐藤佳です。
今回は、「お勧めの本:グローバル・サプライチェーンにおける新しい製販協働のかたち」です。


■本の概要
グローバル・サプライチェーンにおける、
新しい製造ー販売協働あり方を提示した本。

パート1はグローバル・サプライチェーンにおける概論で、
パート2がデジタルスチルカメラ市場における日仏製販協働の事例、
パート3が今後の展望について書かれています。


■この本と出会ったきっかけ
サプライチェーンについて学びたいと思って書籍を検索したら、
こちらの本がヒットして、評価も良かったので購入しました。


■この本を読んで良かったこと

1)基本用語・概念が理解できた

例えば、自社のサプライチェーンでこういう課題や現象が起こっているといった場合、
学問で言うと「○○効果」「○○現象」と言う、みたいなことが分かりました。
また、それを解決するための方法論なども知ることができた点も良かったです。

2)協働が必要な人たちの特徴や関係性が理解できた
ユーザー、小売業者、卸業者、メーカー、サプライヤーにおいて、
どのような流れ、サイクルがあるのかを 整理できました。

3)その他
需要予測だけでなく、製品ライフサイクルごとに作戦が必要。
そもそも需要予測について、製販協働とパフォーマンスを検証された研究自体が少ない。
などなど、自分にとって気づけて良かった点が複数ありました。


■この本をお勧めしたい人
・グローバルにおけるサプライチェーンマネジメントを改善したい人
・サプライチェーンについて概論や事例を知りたい人


■今回ご紹介した本について
題名:グローバル・サプライチェーンにおける新しい製販協働のかたち
   見えない需要を見える需要に
著者:永島 正康
出版:丸善プラネット
発行:2021年4月12日
価格:2,420円(税込)


今回はここまでです。
また次回のブログでお会いしましょう。


■自分のメモ
★基本用語
・SCMとは
 原材料が調達されてから製品が最終顧客に届くまでの一連のプロセスのこと。

・ブルウィップ効果
 サプライチェーンの下位に行くほど需要量のばらつきが増大する現象のこと。
 →補充責任を1つに集約すると解決できる。

1)連続補充方式(CRP)…予め取り決めた在庫水準を維持、小売りが責任を持つ
2)ベンダー管理在庫(VMI)…予め取り決めた在庫水準を維持、ベンダーが責任を持つ

★ユーザー、小売業者、卸業者、メーカー、サプライヤー
・3つの流れ …商品の流れ、資金の流れ、情報の流れ
・4つのサイクル …注文サイクル、補充サイクル、製造サイクル、調達サイクル

★サプライチェーン・Processにおけるプッシュ型とプル型
・プッシュとプルの境界(decoupling point)をどこに置くかがポイント

★サプライチェーンと商品特性の対応関係
・効率重視SCM=機能的商品、市場対応型SCM=革新的商品

★SCMに影響を与える6つの要素
1)ロジスティクス的要素 …施設、在庫、輸送
2)組織横断的要素 …情報、内製外注、価格

★分析データのポイント
・在庫需要精度(MAPE)
・欠品率
・在庫日数
・販売台数

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この記事を書いた人

Kei Sato
面白いと思ったモノ・コトを解析して、広く報せることに喜びと生きがいを感じる人です。ブログではウェブ解析のことや、日々の気づきを綴っています。現在は海外赴任でオレゴン州ポートランド在住。Global Business Strategic マネージャー。

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