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現場から「知りたい」を引き出そう

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こんにちは。ウェブ解析士の佐藤佳です。
今日は、ウェブ解析を行う上で、大切にしていることをお話したいと思います。

サイトの売上を上げよう、といったプロジェクトが起こった時、
何から手を付けたらいいか分からないし、現状がどうなっているか分析してみよう、
という流れになることが多いと思います。

この時、解析担当として何に注意すればいいのでしょうか。


私は大きく二つあると思っていて、

・言葉の定義や数値の取り方についての基礎知識を共有すること(知らなかったら教える)
・データで現場を圧倒しない(相手を思考停止にしない、質問が出る状態にする)

だと思っています。


まず前者ですが、言葉の定義や数値の取り方を知らない人に解析の話をしても、
読み解き方を間違えて誤解を生んだり、誤った施策を実行したりするリスクがあります。

ここが分からないまま進行すると相手もストレスなので、
「自分には分からない分野だから」とデータ活用をあきらめてしまったりします。
だからこそ、前提条件や認識合わせは必ず必要です。


次に後者ですが、情報量で相手を圧倒してしまうと、相手は考えるのをやめてしまいます。
こうすると、社内のデータ活用文化はどんどん育たなくなってしまうんですよね。

あくまで私のやり方ですが、
ポイントは、ちょうどいい塩梅でデータを出してあげること。

ちょうどいい塩梅というのは、
「彼らが(顕在化していなかったとしても)興味を持つであろうことをきちんと押さえた上で、
ちょこっと足りない(突っ込める要素を残す・質問が浮かぶ)状態」にすることです。


そういう『スキ』というか『余地』があると、

「このデータが見れるということは、○○についても分かるんですか?」とか、
「○○ってどういうことですか?」といった質問・疑問が出てきます。


こういう声が出てきた時、私は「よっしゃ!」と思います。

相手の方から質問や疑問が出てきたら、自分たちの頭で考え始めた証拠。
受け身でデータを見ることから、自分事に変わっていく兆しとも言えます。

そうやって「現場が自ら発想する」流れを作って、
「こういうデータが見たい!知りたい!」という声が上がるようにすることが、
解析の真価を発揮する上でも必要なことだと思っています。


突っ込まれたくない、完璧にやりたいという人には向かない方法かもしれませんが・・・
もしよかったら参考にしてみてください。


今回はここまでです。
また次回のブログでお会いしましょう。

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この記事を書いた人

Kei Sato
面白いと思ったモノ・コトを解析して、広く報せることに喜びと生きがいを感じる人です。ブログではウェブ解析のことや、日々の気づきを綴っています。現在は海外赴任でオレゴン州ポートランド在住。Global Business Strategic マネージャー。

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