こんにちは。ウェブ解析士の佐藤佳です。
今回は、「米サンノゼ Martech Conference 2019 報告会②」のお話です。
■20:00-20:30 講演
ウェブ解析士が見たMartech Conference 2019(江尻俊章 氏)
■ウェブ解析士からみた3つのトレンド
1)サイトスピード改善
yottaaやpantheonなど、サイトスピード改善サービスが目立った。
具体的には、内部を観察してどこに遅延のポイントがあるのか調べたり、
最適な表示速度を出すためのサーバーを提供するなど。
これらが登場している背景を推測すると2つ。
マーケティングテクノロジーが進化すると、いろんなソリューションが組み合わさる分、
データベースたたいたり、JAVAスクリプトが出てきたり、つまり遅くなることが必然だから。
また、マーテク系のサービスが複雑化し、分かりやすい提案が難しい昨今、
サイト表示を早くするというソリューションはとても分かりやすい。
<参考>
https://www.yottaa.com/
https://pantheon.io/
2)グロースハックチームマネージメント
マーケティングテクノロジーを活用し、
PDCAを高速でまわしていくためにはグロースハックチームのマネジメントが重要。
それを可能にするマネジメントツールもホット。
例えば以下のようなツールが紹介されていた。
Scrum タスク管理 …作業工程・作業時間・プロジェクト管理ツール
Kanban 担当管理 …プロセス管理ツール
<参考>
https://www.zoho.com/sprints/
https://coschedule.com/
3)O2O(Online to Offline)
スマートスピーカーなど音声ソリューションをキーにしたサービスや、
DKM(Digital Knowledge Management)のサービスがアツい。
例えば、検索サイト、マップアプリ、SNS、音声検索で公開されている自社の情報を
一元的に管理することができるYext(イエクスト)など。
アメリカでは人口の20%くらいがスマートスピーカーを持っており、
2020年には世界で90億個くらいスマートスピーカーを持つ時代になると言われている。
検索エンジン最適化(SEO)のトレンドも、
「音声検索最適化(VSO)」に移っていくと想像される。
<参考>セミナー中に出たマーケティングテクノロジーの会社やサービス
Pinterest(ピンタレスト)
Foursquare(フォースクエア)
■その他:紹介されたサービスやツール
1)Lime 電動スクーター(アプリにCDでチャージして利用。安くて便利)
https://www.li.me/
2)Cloud Service for translation コンテンツ・広告・アプリなどを翻訳するサービス
https://www.translations.com/
https://www.verbalizeit.com/
3)Vyond 動画制作サービス アニメーションを簡単に作れるサービス
https://animedemo.com/
■まとめ
1)悩みはどこも同じ。
上司の無理解
顧客の無理解
周囲の無理解
2)テクノロジーの進化から、顧客の活用支援へ。
テクノロジーの進化に顧客の進化が追い付けない → 顧客の活用を促せる技術が進化している。
分かりやすい提案:進化したテクノロジーを分かりやすく伝える
組織運営支援:テクノロジーを回すための組織をどうやったら運営できるのか
店舗販促支援:これまでマーテクをうまく使えていなかった店舗などの販促支援
→クライアントに歩み寄る技術が注目されている。
今回はここまでです。
また次回のブログでお会いしましょう。
この記事を書いた人
- 面白いと思ったモノ・コトを解析して、広く報せることに喜びと生きがいを感じる人です。ブログではウェブ解析のことや、日々の気づきを綴っています。現在は海外赴任でオレゴン州ポートランド在住。Global Business Strategic マネージャー。