こんにちは。ウェブ解析士の佐藤佳です。
今回は、「女性リーダー育成の戦略ストーリー」についてです。
1月2日~4日の3日間で、
男性上司から見た場合に、女子と仕事がうまくいくコツ をご紹介してきました。
そこで今回は、女性リーダー育成にあたってもう少し根本的なお話をしたいと思います。
Contents
■女性リーダー育成の戦略ストーリー
私は、会社で女性活躍推進の責任者も務めているのですが、
そこで試行錯誤した結果から、こんな戦略ストーリーだとうまくいく、
というのを図解しました。それがこちらです。
男性と女性のアドバンテージは、まさに土台部分の違いにあります。
というのも、女性は結婚や出産などのライフイベントに影響されやすいので、
仕事と家庭が両立できる環境がなければ、リーダーへの挑戦もできないのです。
そして、まだまだ女性の管理職登用が進んでいない日本においては、
トップの太鼓判がないと、動きにくいという事実があります。
つまり、リーダーとしてのマインドやスキルを磨いたところで、
これらの土台がなければ、女性は挑戦さえできないということです。
なので、女性リーダーが育たないなぁという方は、
女性が安心して挑戦できる環境づくりをぜひしてください。
(例えば会社に対して働きかける、自分がプロジェクトを立案するなど)
ちなみに仕事と家庭が両立できる環境とは、
具体的にいうと「時間と場所の融通が利く働き方」です。
時短だったり、週3日勤務だったり、在宅勤務やテレワークなどなど。
そうすることで、家庭と両立しやすい働き方につながります。
なお、これらの働き方は、男性にもそのまま適応できますし、
少子高齢化社会で介護をしながら働く時代には必要不可欠な仕組みです。
全体最適の観点からも、ぜひ整えたい分野です。
■女性の前向きなアクションを促進するために
「リーダーになることに対して女性は消極的だ」
というのもよく言われるのですが、それは何故だと思いますか?
私の見立てでは、女性が自分自身を過小評価していたり、
物事を重くとらえたりしてしまう、という特徴にあると思っています。
(もちろんそうじゃない人もいると思います)
逆に考えると、そこさえクリアにすることができれば、
前向きなアクションをする女性は増えるのではないでしょうか。
そこで、よくある不安と解決案をご提案します。
①仕事と家庭が両立できるか、と、②受け入れてもらえるか不安、については、
先ほどの「戦略ストーリー」でいう土台部分になります。
③については、女性が無意識に「共感」の思考で生きているので、
必然的に発生しやすい課題です。
つまり、男性リーダーしかいない中でリーダーになることを想像すると、
自分の感じたことを共感してもらえないかもしれないと直感的に分かるので、
尻込みしちゃうわけですね。
その解決策としては、いっそのこと戦略的に一定数の女性をリーダーにしてしまうことです。
トップの太鼓判と共に行えば、会社全体にもビジョンが伝わりますし、
仲間がいれば頑張れる女性も多いと思います。
④以降については、マインドやスキルの問題になってきます。
リーダーをやってみてダメだったら元の役割に「戻れる」といった仕組みや、
「バックアップしてくれる人をつけておく」というのも、
挑戦を促しやすい環境づくりにつながると思います。
良かったら参考にしていただけますと幸いです。
今回はここまでです。
また次回のブログでお会いしましょう。
この記事を書いた人
- 面白いと思ったモノ・コトを解析して、広く報せることに喜びと生きがいを感じる人です。ブログではウェブ解析のことや、日々の気づきを綴っています。現在は海外赴任でオレゴン州ポートランド在住。Global Business Strategic マネージャー。