こんにちは。ウェブ解析士の佐藤佳です。
今回は、「メルマガでウェブ解析を疑似体験しよう」のお話です。
ウェブ解析士のお茶の間ブログって名前なのに、
この人メルマガの話ばっかりしているよな、なんてお思いではないでしょうか。
すみません。でも、無関係ではないのです。
後半のブログでご説明しようと思っていたのですが、
みなさんが飽きてしまうかなと思い、先に書くことにしました(笑)。
Contents
■メルマガとウェブ解析に共通する点
個人的には、メルマガ運営に携わってみると、
ウェブ解析に近い感覚を、スモールスケールで体感できると考えています。
例えば、
1)事業の成果に貢献するという点
2)ユーザーのことを考えてコンテンツを作る点
3)ユーザーの評価や行動がデータで垣間見れる点
などです。
1と2はなんとなくわかりますよね。
3について、具体的にご説明をしていきたいと思います。
■ユーザーの評価や行動がデータで垣間見れる点
どんな配信システムを使うか、配信形式にするかで異なりますが、
おおむね以下のようなデータが取得できます。
・エラー率(メールが届かなかった割合)
・開封率(メールが開封された割合)
・クリック率(メルマガ内のURLがクリックされた割合)
・拒否率(配信停止を希望した人の割合)
・コンバージョン率(メルマガの目的を達成した人の割合)
自分が起こしたメルマガ配信という1つのアクションに対して、
ユーザーが興味を示したのか、示さなかったのかが、シンプルに分かります。
ウェブ解析でよく使われているGoogleアナリティクスなどは、見られるデータが多い半面、
初めてだと「データの見方が分からない!難しい!」と思う人もいると思います。
しかし、メルマガだとせいぜいこの5つくらいなので、
「データの見方が分からない!難しい!」なんてこともありません。
■拒否した人が具体的にわかるのもポイント
ウェブサイトだと、ページを見たけれどすぐに帰ってしまった、
という人が何割いたかは分かりますが、「誰か」までは分かりません。
一方、メルマガは配信停止を希望した個人が具体的に分かるので、
(自社のハウスリストでメルマガ配信をしている場合)
「何がだめだったんだろう?」という推測がしやすいのが特徴です。
例えば、総務の担当者から配信停止依頼が来たとします。
送った内容が、製造業の現場担当者に役立つ内容だったとします。
それだったらいらないって言われても仕方ないかな・・・など。
逆に、製造業の現場担当者に役立つ情報を送ったつもりなのに、
製造業の現場担当者からたくさん配信停止依頼が来たら、
送ったタイミングが悪かったのか、内容だったのか、何か課題があったはずです。
そういう意味では、メルマガの方がPDCAを回すにしても、
手がかりが多い=敷居は低いのかなと思います。
■データをもとに試行錯誤を繰り返す
また、手に入ったデータをもとに、
「どうやったらお客さんにもっと見てもらえるんだろう?喜んでもらえるんだろう?」
と考えて、また次のコンテンツを作って配信してみる・・・
これを続けることで、
お問い合わせを1件獲得するには、配信リストが何件必要か?
なんて逆算もできるようになります。
なんだかウェブ解析に似ていると思いませんか?
しかも、ウェブページを作ってどうこうするより、
メルマガ配信は数万円で着手もでき、特別な知識がなくても社内で配信原稿が作れるので、
まず何かをやってみよう!というスタートも切りやすいです。
そして何よりも、この感覚をもってウェブ解析に臨めば、
割と早い段階で結果が出せる人になるのではないかな・・・と思っております。
今日はここまでです。
またブログでお会いしましょう。
この記事を書いた人
- 面白いと思ったモノ・コトを解析して、広く報せることに喜びと生きがいを感じる人です。ブログではウェブ解析のことや、日々の気づきを綴っています。現在は海外赴任でオレゴン州ポートランド在住。Global Business Strategic マネージャー。