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膨大な情報をまとめる際の心と脳の葛藤

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こんにちは。ウェブ解析士の佐藤佳です。
今回は、「膨大な情報をまとめる際の心と脳の葛藤」のお話です。

※こちらのお話は「膨大な情報をまとめる際のメソッド」の関連記事です。

 

Contents

■伝えたいこと、伝えるべきこと

話題選びができた後は、実際に「話す」とか「書く」フェーズに入っていくと思います。
そんな時に、人間の中で起っている葛藤があります。

それは、「伝えたいこと」と「伝えるべきこと」の葛藤です。

人間がもともと備わっている機能として、「伝えたい」という欲求があると思います。
これは、自分を主観として発生する思いです。

一方、「伝えるべきこと」については、自分が伝えたいかどうかは別として、
報告すると会社の役に立つとか、世の中に役に立つといった他者目線で発生する思いです。

この、「伝えたいこと」と「伝えるべきこと」は、
パトス(情念)とロゴス(理性)といいますか、どちらも大切なものなんです。

つまり、内容が自分の伝えたいことで100%にしてしまうと、
読み手は「一方的に押し付けられた感じ」を受けてしまうかもしれません。

しかし、伝えるべきことで100%にしてしまうと、
読み手は「この人自分の意見あるのかな?」といった印象を受けてしまうかもしれません。

大切なのはバランスです。
OUTPUTする際は、「伝えたいこと」と「伝えるべきこと」のバランスをぜひ意識してください。

 

■書けること、書けないこと

何かを文字で表現する時に、もう一つ人間の中で起っている葛藤があります。
それは、「書けること」と「書けないこと」の葛藤です。

この話題を伝えたいとか、伝えるべきだといった観点とは別次元で、
自分のスキルや経験などに比例して、書けるものと書けないものが出てきます。

というのも、人間は自分が理解できていないこととか、体験していないことは、
書くことができないのです。

仮に書けたとしても、うまく書くことができません。

例えばお料理で言うと分かりやすいです。
普段料理をしないし、お菓子作りもしない人が、マカロンを焼きたい!と思ったとしましょう。
レシピがあればまだいいですが、作り方が分からず、想像して焼いたらどうなりますか?

たぶん、なかなかすごいものができると思います(笑)。

家族だったら笑って食べてくれるかもしれませんが、
商品としてお客様にはとても出せないですよね。

つまり何が言いたいかというと、どれだけ伝えたいことでも、伝えるべきことでも、
自分のスキルが伴わないと、OUTPUTの精度が落ちてしまうのです。

よって、求められるOUTPUTの精度に合わせて、
「伝えたいこと」「伝えるべきこと」のバランスを見ながら、
「書けること」「書けないこと」でも話題を再ピックアップする必要があるのです。

 

以上、いかがでしたでしょうか?

膨大な情報をまとめる際には、このような心と脳の葛藤が起こっています。

理想はどんな話題でも自分の手足のように表現できることですが、
話す練習や、書く練習なしには実現できません。

バランスをみながら、今の自分が出せる最高のパフォーマンスを研究していきましょう。

 

今回はここまでです。
また次回のブログでお会いしましょう。

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この記事を書いた人

Kei Sato
面白いと思ったモノ・コトを解析して、広く報せることに喜びと生きがいを感じる人です。ブログではウェブ解析のことや、日々の気づきを綴っています。現在は海外赴任でオレゴン州ポートランド在住。Global Business Strategic マネージャー。

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