こんにちは。ウェブ解析士の佐藤佳です。
今回は、「自分が育ってきた環境③」のお話です。
■公園で絵を描く話
何か行動して、その後に調べ物をするという習慣がついた後は、
父と一緒に公園へ絵を描きに行くことが増えました。
父から、「タンポポは知っているよね、何も見ないでタンポポを書いてごらん」と言われ、
私はタンポポを書いてみますが、詳しい部分が思い出せません。
曖昧な記憶でタンポポの絵を描いた後は、
「実際に公園に生えているタンポポをよく見て書いてごらん」と言って、
父はスケッチを始めました。
わたしは言われたとおり、よく見てタンポポを書いてみます。
「花びらは細長くて細かい、タンポポの葉っぱはギザギザしている、地に葉っぱがついている…」
といったことをなるべく忠実に描いていきます。
書き終えると、「じゃあ一番初めに書いたタンポポをくらべて」
と言われて比べてみると、とてもリアルさが違っていたのを今でも覚えています。
「人間は見ているようでちゃんと見ていない、
知っているけれど実は案外知っていないものなのだよ」
ということを私は気づかされた気がしました。
そのあとは、「タンポポの根っこはどうなっているか知っている?」と話が続きます。
知らないと答えると、ひとつのタンポポに犠牲になってもらって、
タンポポを引き抜いて根を見てみます。
そしていつものように「何故こうなのか」を考えさせられ、答えを探していくのです。
余談ですが、父のスケッチをこっそり見た時、
小さい私にはまるで画家が書いたように見えました。
もちろん本物の画家のような絵ではないけれど、父はそれなりに絵が上手かったのです。
それを見て私は「絵を習いたい」と母親に頼んだのだと覚えています。
お絵かき教室に通えたのは短い期間でしたが、
私にとって、絵を見たり、描いたりすることは、人生の中で大切な行いとなりました。
この記事を書いた人
- 面白いと思ったモノ・コトを解析して、広く報せることに喜びと生きがいを感じる人です。ブログではウェブ解析のことや、日々の気づきを綴っています。現在は海外赴任でオレゴン州ポートランド在住。Global Business Strategic マネージャー。